Fedora 30 にマルチタッチジェスチャーの Fusuma をインストールする
Fusuma とは?
Linux 環境でのタッチパッドのスワイプやピンチ操作時に、コマンドを実行できるようにしてくれるツールです。
これにより、例えば Mac 環境のようにブラウザでピンチアウト・イン操作することで WEB ページを拡大・縮小するといったことができるようになります。
Fusuma は Ruby で開発されており、下記の Github リポジトリで公開されています。
Fedora 30 への Fusuma のインストール手順
Fedora 環境向けのインストール手順が確認できなかったので、備忘録として下記にまとめました。
まず、必要なパッケージをインストールします。
sudo dnf install libinput xdotool ruby rubygems
次に、Fusuma をインストールします。
sudo gem install fusuma
Fusuma のインストールが完了したら、インストール先のパスを確認します。
which fusuma --- fusuma は /usr/local/bin/fusuma です ---
上記で確認したインストール先のパスを基に、ログイン時に自動的に Fusuma を起動させるためのデスクトップエントリファイルを作成します。
cat << EOF > .config/autostart/fusuma.desktop [Desktop Entry] Type=Application Version=1.0 Name=Fusuma Comment=Multitouch gestures with libinput driver on X11, Linux Exec=/usr/local/bin/fusuma -d Terminal=false Categories=Utility; EOF
デスクトップエントリファイルの詳細については、下記を確認して下さい。
下記の参考資料を元に必要に応じてジェスチャーをカスタマイズしたら、再ログインしてジェスチャーが機能するか確認します。
ログイン時に Fusuma が自動起動しない場合の調査方法
まず、/usr/local/bin/fusuma
コマンドで Fusuma 起動してみてジェスチャーが機能するようであれば、デスクトップエントリファイルの作成過程に問題があった可能性が高いと思われます。
その場合には、下記のコマンドで作成したデスクトップエントリファイルが仕様に従っているか確認します。何らかの問題点がある場合には、エラーや警告が出力されます。
desktop-file-validate ~/.config/autostart/fusuma.desktop
なお、上記のコマンドでは Exec のコマンドの間違いなどはチェックできないようでしたのでご注意下さい。
参考資料
Ubuntu、Arch Linux へのインストール方法およびジェスチャーのカスタマイズ方法について下記の記事が参考になるかと思います。